2021-09-16
砂場の思い出
すなば - 思い出シリーズ#13
近くの公園に砂場があったので、子供の頃たまに遊んだ。
山を作ってトンネルを掘るのが定番の遊び。
砂を盛り上げて大きな山を作り、こちら側から素手でトンネルを掘り進む。友達が向こう側から掘り進み、貫通するとお互いの手が触れるという遊びだ。
少しずつ掘り進み、お互いの手の入り具合からもうそろそろ触れそうだ、と思っても意外とまだ足りてない。
まだかまだかと思い、やっと手が触れた瞬間の達成感はなかなかにいいものだったと思う。
男女でやれば恋に発展しそうな感じのドキドキ感もあった気がする。近所の男友達としかしたことないけどね。
思い出すと、全部素手でよくやってたなあと思う。
家にスコップ等はあったのだが、「今日は砂場で遊ぶぞ!」と家を出るわけではなく、別のことをして遊んでるうちになんとなく砂場遊びが始まるので、いつも素手だった。使うとしてもその辺に落ちている木の枝とかぐらいである。
だから、砂場で遊んだあとはいつも爪の間に砂が溜まって黒くなっていた。
近所の公園の砂場と比べると、学校の砂場はきれいだった。
まず色が違う。公園の砂場の砂は黒く、学校のそれは茶色っぽい。砂浜の砂に近い色をしていてきれいだ。
走り幅跳びをするときは、シャベルで砂をほぐしてあるのでふわふわで気持ち良い。
近所の砂場は、たまに犬のウ○コが落ちてたりしたこともあるので、比べようもない。
でも、やっぱり近所の公園でよく砂遊びをした。
遊ぶたびに爪の間が黒くなり、服も汚れまくるが、そんなことはお構いなしである。
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現在プログラマーをやっているので、とにかく細かいことに気を配らないといけない。
ちょっとしたミスでプログラムは意図どおりの動きをしなくなる。
昔野球をやっていたので、野球を見るときも配球を読みながら、カウントやランナー、守備位置とか気にしながら見る。
料理をするときも、どうやれば効率よく調理が進むか、使い終わった調理器具を洗うのも並行しながらうまくすすめるにはどうするか、を考えながらやっている。
ようするに細かい。いつも細かいことを考えている。
子供の頃のように細かいことを気にせず、服も汚しながら思いっきり遊びたいなあとたまに思う。
しかしよく考えてみると、子供の頃の砂場遊び、山の形やトンネルの大きさ、入り口の形など、他の子と比べると、細かいことを気にしながらやっていた気もする。
あまり変わってないのかもしれないな。