2021-06-26
ボールペンのこと
毎日紙の日記をつけている。
ボールペンを使って。
LAMYのsafariというボールペンにPILOTのBRFN-30Fという替芯を入れていた。
長年この組み合わせで愛用していた。
その芯のインクが切れたのでAmazonで調達した。
safariにはこの芯は短くて合わないのだが、ゲタを履かせて長さを調節したり、芯が僅かに太いのでsafari側を少し削ったり、苦労して使えるようにしたのである。
今からもう10年近く前の話だ。
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一時期は三菱鉛筆のJETSTREMを使っていた。売りのサラサラした描き心地は特に魅力を感じなかったのだが、油性なのにくっきり黒いのが気に入ったのだ。
しかし、2年ほど経過した日記を読み返した時、かなりの滲みと裏写りがあったので、使うのをやめたのだ。
それからいくつかのいわゆる低粘度油性インクのボールペンを使ってみたが、だいたい似た傾向があったので、この系統はもう使わないと決めた。
色味や書き味はいいので、長期保存しないものを書くにはとてもいいものなんだけどね。
それで、「油性で出来るだけ黒い」を探していて見つけたPILOTのBRFN-30Fを愛用するようになったのだった。 Aインキという、やや粘度を落としたものらしい。OHTOの油性ソフトインクも候補に上がったが、ニードルポイントの見た目がsafariに合わなかったので不採用となった。
その後しばらく使い続けた。滲みや裏抜けもなく、気に入って使い続けていた。
新しいBRFN-30Fに差し替えた時のこと。
なんか全然違う。書き味、色味、太さ。
調べてみると、どうやらインクが変わったらしかった。「アクロインキ」というらしい。
JETSTREAM系の低粘度油性インクだ。
型番が同じで中身が変わるなんてひどい!
再びいくつかの文具店に行き、Aインキ版のものを買い集めた。まだ在庫があったのだ。何本か確保することができた。
Aインキ版とアクロインキ版の見分けかたは忘れてしまった。今ははっきりと「アクロインキ」と書いてあるが、当時はもうちょっと微妙な違いだった気がする。この辺はあまり覚えていない。
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で先日、すっかりこの経緯を忘れていて、ストックのなくなったBRFN-30Fを購入し、書いてみて、
「そうだった…」
と思い出したのだった。
今はLAMY純正の替芯を使っている。
いわゆるフツーの油性インクだ。
これはこれで悪くないと今は思うが、やっぱりAインキが良かったなあと思う。
一生使えるぐらいの量を確保しておくべきだった。
とはいえ、あれからかなりの月日が過ぎた。
低粘度油性インクも色々改良されているだろうから、滲みや裏抜けも改善されているかもしれない。
しかしどうも、低粘度油性インクに対する信頼は僕の中では失われてるのだ。
この辺、メーカーの人たちに聞いてみたいなあ。